ドイツで大規模な医療制度改革が目前に迫っている。連邦政府と州は、複雑な権限分担、高騰する医療費、不必要な入院、診察までの長期待機といった慢性的な問題の解決に向けて協議を進めている。シュタンダルト紙は交渉文書を入手した。
改革の主眼は医療制度の統治構造の簡素化である。現在、連邦、州、多数の機関に権限が分散し、非効率を招いている。新たに単一の機関を設置し、資金調達と質の管理を一元化する計画だ。
第二の柱は費用削減である。ドイツの医療費はGDPの11%超とEU平均を上回る。改革では医薬品調達の最適化、管理費の削減、病院への支払い方式の見直しが検討されている。
外来診療の改善も重要課題だ。専門医の予約待ちを減らすため、一般開業医の役割拡大とオンライン予約システムの導入が計画されている。また、複数の診療を一度で受けられる統合型ヘルスセンターの設置も議論されている。
しかし交渉は難航している。州は権限喪失を懸念し、医師団体は官僚主義の強化を批判する。法案は数ヶ月以内に提出される見通しだが、意見の相違から成立は遅れる可能性がある。
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